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福祉文化論への招待
薗田碩哉 著
amazonで販売中(書店では扱っていません)
社会福祉というとどこか硬い、あるいは冷たい感じがしませんか。
それは国や自治体が定める法令によって運営される「制度」であり、一人一人の生身の人間の思惑を超えて、ルールに則って適用される行政である・・・
しかし、福祉というのは人間の産み出した「文化」の一つであり、ほんとうはもっと人間的で、日常的で、身近なものであるはずです。
本書は子どもから高齢者、障がい者、さらには普通の市民に関わる「福祉」の実態を「文化」という視点から見直し、問題点を追求し、改革の方向を模索した論集です。
言わば「文化の眼鏡をかけて社会福祉を見直す」と何が見えてくるかを追求した新たな挑戦の書です。
<もくじ>
第Ⅰ部 福祉文化研究とは何か
第1章 福祉が文化に出会う時
第2章 文化批判の学としての福祉文化研究
―カルチュラル・スタディーズの視点から
第3章 「福祉文化研究」の方向と方法
第Ⅱ部 福祉レクリエーションの展開
第1章 福祉における余暇と遊びの役割
第2章 遊びとレクリエーションから見た福祉文化史
第3章 福祉現場におけるレクリエーションの新たな方向
第4章 コロナ時代の新しい障害者レクリエーション
第Ⅲ部 福祉文化研究の諸相
第1章 沖縄で考えたこと
~戦争を押し返す福祉の力~
第2章 民俗学から見た高齢者福祉の新たな可能性
第3章 死に方の変遷
―死の福祉文化構築に向けて
第4章 コロナ禍が示唆する新しい生活と社会
第5章 情報化社会と福祉文化の行方
薗田碩哉(そのだ せきや)
1943年横浜市生まれ。東京大学文学部卒。(財)日本レクリエーション協会を経て、実践女子短大教授。2012年退官。一貫して余暇と遊びの研究と実践に従事。地域では自然型幼児園の経営を30年続けた後、里山保全や音楽活動を進めるNPOを創設して活動している。体育科学博士。著書は「遊び半分」「遊びの構造論」「遊びの文化論」「日本社会とレクリエーション運動」「余暇学への招待」「余暇という希望」など多数。
